asagao’s blog

生きる力を。。。

モンテ・クリスト伯 読書メモ

読み始めると止まらない
「モンテ・クリスト伯」1巻

再読の為、様々な伏線が分かって楽しいです。

ダングラール、カドルッス、フェルナンの細やかな描写。

セリフの端々に未来を予見する言葉。

モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)


まだ60頁ほどですが、就寝前の読書タイムが堪らなく楽しみになってしまいました。


今日の一番の山場は、レゼルヴ亭の陰謀です。


ここで3人の運命が別れます。

ダングラールは嫉妬によりダンテスを陥れる計画を立案。

フェルナンは失恋の苦しみの余り、その計画を実行。

カドルッスはダンテスを憎んではいないが、その悪事を知りつつ傍観する。


悪事を計画したもの。
悪事を実行したもの。
悪事を傍観したもの。

この中で、もっとも過酷な復讐を受けるのは誰か。
悲惨な報いを受けるのは誰なのか。


これはデュマの示唆に富んだ設定ではないでしょうか。


嫉妬する者は、相手の存在自体が耐えられないというエゴイズムによって行動する。

そして、他者を踏み台として自分の願いを叶え、栄光へと手を伸ばす。

弱肉強食の社会。


この世界では弱者は搾取され、虐殺される運命なのか?


それが知性ある人間の社会と呼べる物なのか。



これから真面目で正義感に溢れたダンテスに与えられるものは、それにふさわしい代価ではありません。

冤罪と牢獄という屈辱です。


「正直で真面目なだけでは生きて行けない。

この世界は醜く、嘘や偽りが溢れている。

それを見抜く目が、強さが必要なのだ!

悪事を働くものに対抗するには、知恵と力が無ければならない。」

そんなデュマのメッセージを、私はこの物語から感じるのです。

文学作品には、読む人の人生の数だけ感想がある。

読む人が、その本に価値を見いだす読み方をすれば良いと私は思います。

本を読み終えた時、明日を生きる力を得ている。
それが読書だと思うのです。

本は人が前に進む力を与えるもの。
生きる力を与える本は良書であると思っています。

その点で、この「モンテ・クリスト伯」は名作です。

少し古い物になりますが、岩波書店版はこの本の真意を素晴らしい文体で表現していますので、おすすめです。

明快、ユーモア、品格、生き生きとしたセリフ。

些か古風な表現や言い回しもありますが、私は逆にこの訳でないと違和感を感じるほどのファンです。


以降読後の感想を、心に浮かぶままにつづります。

結果として、あらすじを辿る事になりますので、まだ未読の方はご注意下さい。ほぼネタバレしています。

逆に読了していない方は、意味がわからないと思います。

更には、個人的な思索、個人的な解釈、個人的な読後メモの為、一般的な感想とは異なります。
自分の覚書程度の気持ちで書いていますので、意味不明な点も多々あります。
妄想込みの、公開日記に近い内容です。
それでも良いという方はご覧下さい。

文中の引用は全て、岩波書店、「モンテ・クリスト伯」全7巻によるものです。

2018.04.22改。


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