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asagao’s blog

ほぼ日記と雑記。読書メモは個人的感想でネタバレ含みます。

モンテ・クリスト伯 読書メモ28

モンテクリスト伯 読書メモ

アルベールの午餐。

モンテ・クリスト伯との約束を果たすため、紹介の場を設け人々を招待したアルベール。


そこへ偶然マクシミリアン・モレルの姿が。

その理由がすごい。

ダンテスに命を救われた同じ日に、自分も人を助けようと誓いを立てた。

そしてシャトー・ルノーを助けた結果、今回の午餐で紹介したいと誘われた。

いつまでもダンテスの恩を忘れず、恩にむくいようとひたむきに努力するマクシミリアン。
その姿は美しく気品に満ちている。

モンテ・クリスト伯は、彼との再会にどんな反応をするだろう。

その場にいるような期待感につつまれるも、眠気に勝てず本を閉じた。


今回面白いのは、アルベールの元へ尋ねてくる、富と権力を手にした様々な青年たちの描写。

乙女の視線を集めるだろう青年たち。

しかし、マクシミリアンが登場すると彼らの魅力は一瞬で色褪せてしまう。


ここの描き方がデュマらしい。

真に魅力的な人物とは、やはりマクシミリアンのような人物なのだ。ダンテスや司祭、モレル氏にも共通する人格的な魅力。

富と権力、若さ、自信。
そういったものに傲る青年に魅力は無い。
(男女問わず、こういうタイプは周りに気まずさを与える。)


それに対してマクシミリアンの、優しさと気品に満ちた立ち居振舞い。謙虚さ、信念を秘めた力強さは好感が持てる。(周りの人に安らぎを与えるタイプだ。)


人は相手が心のなかで自分をどう評価するのか肌で感じる。それが居心地の善し悪しを左右するのだろう。

傲慢な人間のそばで、心の中で馬鹿にされながら話をしてもつまらない。

人は皆対等であると信念を持っている人は、心の中で相手を理解しようとしているから、話をしていても安心できる。いつまでも、話していたいと思うくらいに。

人は誰しも魅力的でありたいと思う。
しかし、多くの人が富と権力、地位や名誉を魅力と勘違いしている。
女性もメイクやブランドのバッグ、最新のファッションに夢中だ。

しかし、本当に魅力的な人は、必要以上に着飾ることもしないし、地位や名誉を鼻にかけることもしない。

普通の人として私の、そして貴方の隣に座り微笑む。

そんな気がする。


見上げるのではなく、隣にいるような安心感を与えてくれる人こそ、真に魅力的な人といえるのではないだろうか。

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