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asagao’s blog

日記と雑記、読書メモは個人的感想でネタバレ含みます。

モンテ・クリスト伯 読書メモ41

カヴァルカンティ。

モンテ・クリスト伯がヴィルフォール達にしかける罠。
その駒となるカヴァルカンティの父親役と息子役になる二人の人物。

まずは、カヴァルカンティの父親役の男の訪問。

空々しい嘘を並べながら、相づちをうち、話を合わせ、涙を流して見せようと涙腺に力を込めて試みる様。

このあたりのデュマの描写は本当にコミカルで面白い。人間の本質、醜さ、エゴイズム、金に目のくらんだ一人の男の様子が目に浮かぶようだ。

勲章についての一言も面白い。

「フランスでは、みんな勲章をばかにしながら、みんなそれをつけたがりますから。」※1

人間とは滑稽な生き物だ。

こういったセリフひとつでも、ダンテスの世の中に対する感情が垣間見える。

モンテ・クリスト伯の失笑。孤独。


※1 モンテ・クリスト伯アレクサンドル・デュマ山内義雄岩波書店

モンテ・クリスト伯〈4〉 (岩波文庫)

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