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asagao’s blog

日記と雑記、読書メモは個人的感想でネタバレ含みます。

元書店員が語る自費出版の無謀さ。

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元書店の店員でした。

自費出版は、かなりリスクが高いです。
費用も高いです。
詐欺も多いです。

文芸書、コミック、詩集、自己啓発など、様々なジャンルがありますが、共通している事が1つだけあります。

それは、「新刊を置く棚は限られている」ということ。

そして、「毎日のように新刊が入ってくる」。

当然、水道の水をコップで受け止めるように、溢れた分は流れて行きます。

どこへ?

版元へ帰っていきます。
つまり返本されます。

余程の有名作家、大手出版社のイチオシでなければ、面で表紙を見せて置かれる事はありません。

入荷数が1冊の場合、最悪即返品。
店頭に置かれることすらなく、箱から出してそのまま返品の箱へ、ということもあります。

実際の店舗の棚は、その限られたスペースで何冊売るかにかかっています。
1冊の粗利は驚くほど少なく、法律があり値下げセールで売り切る事も出来ません。
担当者は非情な判断で、バッサバッサと返本します。
出版物が膨大な現代は、書店にそれを揃えるスペースが無い。飽和状態です。

こんなことが、ありませんでしたか?
書店に欲しい本が無い。どこに行っても同じ本だけが並んでいる。
それは書店が生き残る為に、限られたスペースでベストセラーだけを並べているからです。

現代は、無名作家の売れる環境がありません。
読者が求めるもの、バラエティーの豊富さが無い。

悪循環です。

エンターテイメントが、インターネットへと移り、スマートフォンの普及でそれが絶対的な物へと変わりました。

もし自費出版を考えるのなら、そのインターネットの海へと漕ぎ出す必要があります。

書籍は、あらゆる人が好む短期間ベストセラータイプと、ごくごく少数でも一定数、長期間売れ続けるロングテールタイプが混在する市場となるはずです。
電子書籍であれば、そのどちらのタイプの売れ方をしても対応でき、膨大な在庫を保有し保管する手間も、重版も、輸送も、販売の人件費も要りません。
売れれば大半が作家自身の収入となります。

時代が変わりました。

自費出版を考えるなら、電子書籍を選ぶべきです。
電子書籍から紙の本を作ることも出来ます。

今は様々なサービスが充実してきました。

自費出版に莫大な費用をかける前に、電子書籍を検索して見てください。

Amazonの「KDP」なら世界が舞台です。
3年前から様子を見てきましたが、電子書籍は間違いなくAmazonが主流になります。
費用もかかりません。
これは、時代の必然的な流れです。

私は何年も膨大な量の雑誌や書籍の入荷、販売を見て思っていました。
資源の無駄だと。
何千、何万冊と売ってきました。

みんな読んだ後はゴミです。
必用なのは、紙に載せられた情報だけです。
それが、電子書籍として情報だけをやり取り出来るようになった。
貴重な木材で紙を作らなくても良くなったのです。
21世紀になり、ようやくその時が来たのです。

時代を読んで下さい。

そして、あなたにしか書けない世界に1つだけの作品を、世界に送り出して欲しいと願っています。