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asagao’s blog

日記と雑記、読書メモは個人的感想でネタバレ含みます。

ビヨンセの勇気

ビヨンセ (MARBLE BOOKS‐Love Fashionista)

アメリカの黒人差別の根は深く、
残酷で許しがたいものがあります。

特に子供の命が奪われる事件。

ビヨンセが今回、息子を差別によって殺害された母親をレッドカーペットに招待しました。
http://www.afpbb.com/articles/-/3098968?act=all

華やかな授賞式にです。

深い哀しみに襲われた母親と共にカメラの前に立つビヨンセ

きらびやかな衣装が目を惹きます。

日本人なら不謹慎だという批判が飛び出しそうです。

しかし、考えてみれば、これは凄い勇気が必要な事です。

この四人の母親の息子は、「肌の色が黒い」だけで、たったそれだけの理由で「殺害」されました。

実行犯は自分の「肌の色が白い」だけで、
「殺害する権利がある」と考えている。

それが人種差別です。

現代も白人は支配者、黒人は奴隷という差別意識が心の中に燃えているのです。


リンカーンによる奴隷解放によって、体は自由になりました。

しかし、心の奴隷解放は時間がかかります。
認識を変えることは難しい。


かつては財産として売買していた奴隷と、自分が平等なのだと言われる事に不満を持つ白人はまだ沢山います。


様々な差別のニュースを見るたびに、それはとても悲しい事だと思っていました。


しかし、今回のニュースは違いました。
明るく、華やかなニュースです。
ビヨンセと並ぶ母親達を、差別をする人たちはどう見たでしょうか。
とても、悔しく思ったでしょう。
何故なら、自分よりも価値がないと見下し、差別している黒人がスポットライトを浴びているのですから。
彼女は、
「差別は間違っている。
私達は同じ人間なのよ!」そう言っているように見えます。


ビヨンセの瞳はとても美しい。
とても強く輝きを放っている。
毅然とした意思を感じます。


アメリカで、
「黒人も同じ人間だ!」と叫ぶことがどれほど難しいか。
でも、彼女にはそんな事は問題ではなかったのですね。
ビヨンセ自身も母親。
きっと黙ってはいられなかったのでしょう。
そして、彼女らしい戦い方、その知恵に脱帽です。

差別された人を、選ばれた人しか歩めないレッドカーペットに招く。心憎いまでの演出。

亡くなった息子さん達が、きっと喝采して眺めていたことでしょう。