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呪術廻戦 2巻感想

呪術廻戦 2巻感想

宿儺・五条無敵回がメインですね。
伏黒・漏瑚がまた良いキャラクターで、ストーリーに厚みが出て好きです。

呪術廻戦 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

宿儺の魅力

死後、特級呪物になってしまった呪術師。
呪術師ということは、人間ですよね。
腕が4本あるという。。
それだけでも、謎多き人物ですが。

しかし、2巻までの流れで、単に残虐なだけではない知性を感じさせるキャラクターであると分かりました。

伏黒に気づきを与えたりしてますね。

絶対的な強さという余裕からか、感情任せではなく、より価値的な選択をするために考える癖があるのが面白いです。

周りは汗ダラダラで必死なのに、宿儺本人は「どっちにしようかなー」みたいな。

そのペースを若干乱す虎杖との会話。

伏黒は何故か、宿儺のお気に入りになりましたね。

虎杖への「おまえはつまらない」発言には、暗に「伏黒は面白いのに」が含まれているようで、ちょっと今後に期待です。


伏黒の価値観

絶対勝ち目のない宿儺との戦いに臨んでの伏黒の独白。
世の中の不条理に抗う信念には共感。

伏黒は不確かな世界に、自身の善悪の基準を定め、命がけで宿儺に対峙。

その結果、宿儺に興味を持たれて危機を脱しましたが、虎杖は倒れ、伏黒は天を仰ぐ。

うーーん!辛い!!

しかし、このシーンによって伏黒の覚悟が定まったのは確かです。



漏瑚のキャラクター

珍しいですよね。
敵キャラとしては、妙にプライドが高い。
ただ、この漏瑚の存在はかなり作品に面白さを加えています。
存在に対する執着を持ったキャラが、なんとも重さを持っていていいですね。

呪いという人間の感情が人格を持ったら、確かに純粋な嘘偽りの無い存在だと主張しそうですし。

漏瑚が個人的な利害よりも呪いの地位向上、人間の打倒に生きがいを見出している事が、なんだか妙に人間っぽくて、人間とはなんぞや?と思ってしまいます。


無敵の五条

そんな漏瑚を軽くあしらう無敵の五条。
イケメン素顔での領域展開で、無敵タイム突入。

無敵なので、お花畑で和む余裕あり。
でも、五条に油断させる花御はすごいかも。


五条の良い所は、その無敵さが組織改革には無力だと熟知している点。

腐った組織を根底から変えるには教育しかない。

例え時間が掛かっても人を育て、人を変えるしか組織を変える方法は無いという気づき。

いやこれビジネス書!?ナニコレ自己啓発書!?

力こそ全てな少年漫画に新風を吹き込む五条。

五条はアレコレ言われてますが、本当は、本当は生徒思いな。。。

いや、無茶もしてますけどね。

そこが面白いんですね。

まとめ。

虎杖復活で、めでたし。

虎杖はかわいい。

虎杖と宿儺の交渉成立直後の一撃、早かったですねー。
宿儺のいらだちMAXだったのが分かりますね。

魔道祖師 2話感想

魔道祖師 2話です。

地上波放送分は大幅カット!
Amazonプライムなどの配信はオリジナル版での放送です。

前塵編 第二話 運命の再会

う〜ん!!わからん!!

しかし、魅力的なキャラが、これでもか!これでもか!と次々投入され「あれ?長編アニメの56話くらいを見てるのかな??」という印象。

分からなくても画面が良い!面白い!続きが気になるので、そのまま流されます。

そのまま沼到着は、目に見えてますけどね!

ボスですか?

はい!黄色い人!紫の人!登場。
登場シーンの演出が凝ってる〜!!

「私だ。。。」

いやこの紫の人ボスにしか見えないんですが。。。


白い人達も駆けつけて、仙門間の対立もなにやら不穏なんだなーと思っていたら、子供達のケンカが始まりましたね。可愛すぎませんか。

黄色い人とウーシェンの関係は悲しすぎる!!
謎が増えるばかり。



巨大な。。。

敵がデカッ!!
迎え撃つ人々の陣から出てきた物がまたデカッ!!
しかも、あっけない!!
これすごく中国らしいですよね。なんとなく。


さて戦闘本番ですよ。
援護を呼べない藍氏の子弟とジン・リンを守るために、ウーシェンが即席の笛を作り死者を操る。

この危機的状況で真意を知らない白い子が笛の音に一言。

「下手くそだな。」

かわいいな!!


また、狂った笛の音を素人でも分かるように演出してるのすごくないですか!

鬼道の雰囲気を損なわないギリギリのところで音を外すって達人じゃないですか。


それはさておき。

ウェン・ニン!!!


う、う、ウェン・ニン??

まさかの初登場が死者って意外すぎて辛い。

人物相関図ではめっちゃ生きてるのに!!

何が!!何があったんだ!!


いや、もう原作ファンの方のネタバレ探しちゃうくらい先が気になります。

ラストはやーんわりBL要素を変換してましたね。

今回の放送はBL要素は出さず、「ブロマンス」という展開に変換されているそうで、BL苦手な方も安心。

私は中国ファンタジーが見られれば、どっちでもいい!!






ちなみに昨日拾ったネタバレだけ書いていいですか?



魔道祖師 前塵編(完全生産限定版) [Blu-ray]

ウェン・ニンを静めるために奏でた曲が、ウーシェンとワンジーしか知らない曲!!

このシーンでウーシェンの正体にワンジーは気づいているって、うおあぁぁぁああ。

だから、手を掴んだ時眉をしかめていたんですね。

何故、その曲を!!!的な。


そうすると、突如の「連れて帰る」発言も納得。


ラストはセピア色の過去が、めっちゃ若いボス(紫の人)の声と共に再生。

ん?最初は仲良かったのかな?

ん?ん?妹が。。。(←すみません姉でした!)

うわぁぁぁああああ!!

色々としんどい2話でした。すごいな。


昭和生まれの方へ

あと、これ同世代にしか伝わらないと思うんですけど、

エンディング聞くと、「ぼくの地球を守って」思い出して泣きそうになるんですよ。
あの曲調と声が似てません???

しおーん!!

呪術廻戦1巻感想

「呪術廻戦」1巻感想

「呪術廻戦」アニメ2期始まりましたね!
アニメ1期は少し見て放置していたのですが、改めて見直したら面白かったので、今更ですが、コミックス1巻から感想を書くことにしました。
個人的に、現代人の深層心理に訴えかけてくる内容だなと思いました。
ヒットしている理由もココにありそうですね。

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

虎杖を縛る遺言

本人も爺ちゃんの遺言を、戦闘中に「呪い」と言っていて上手いなと思いました。

「呪い」みたいなものですよ。
大好きな爺ちゃんが「人を守れ」と言った。
それは、やはり言葉として虎杖を縛る。
その言葉自体が強制するのではなく、それを守らない後ろめたさが、自分の望む生き方ではないという縛り。

学長との対話で「人を守れ」という遺言を実行する目的を「何故?」と突き詰めていく場面は必要な儀式でしたね。

「人を守る」生き方を選ぶか「人を守らない」生き方を選ぶか。
どちらが後悔の無い生き方になるのかで考え、虎杖は本能的に好き嫌いで選びました。

後悔のある生き方は嫌だと。

これは見栄でも建前でもない、そんなのは嫌だ、気持ち悪いという本音。

そして、それは誰かに言われたからでもなく、遺言だったからでもなく、本能的に選び取った「生き方」であり、虎杖が生まれつき持っている魂の方向性なんですよね。

そういうふうに生きる事しか出来ない。決して変わらない部分。

その「生き方」だけが、後悔しない「死に方」にたどり着く。

「死に方」を決めるために「生き方」を確定した虎杖。

つまり、「生死」は表裏一体であり、人間は「死」を直視する事で、初めて「生」を知覚する。

「生き方」に迷う現代らしい漫画です。

「生き方」=「何の為に生きてるの?」は若者の悩み。

そして、年を重ねるほど「死に方」に悩みます。
「どうやって自分の死を受け入れようか。」「どんな死に方をするべきか。」
それは、目をそらし続ける事のできない問題で、必ず死ぬ前に直視するべきテーマ。

この漫画は、死を直視しない生き方を奨励してきた今までのメディアとは真逆のメッセージ性をもっています。

描き方は少々衝撃的ですが。

「自分にしかできない事」がある。

生きる上で「自分にしか出来ない事」から逃げるのは、虎杖にとって心外な事でした。

虎杖のように、差し迫った状況ではありませんが、人間には「自分にしか出来ない事」が必ず一人に一つあるはずで、それを知覚できるかどうかは自分次第だと思います。

例えばパンが大好きで、パン職人になった人がいたとして、その人が毎日パンを焼く。
そして、そのパンを食べて笑顔になる人がいる。

それは、その人にしかできない事で、その人にしかそのパンは作れない。

味とか分量とかの問題ではなく、この世界でその人が存在し、その人がパンを焼くことに意味がある。

「自分にしか出来ない事」とは、「自分が得意な事、好きな事」ではないかと思っています。

使命があるから、好きになるのでは?使命があるから、それが得意なのでは?

そんな風に考えると人生は面白いですね。

覚悟も吹っ飛ぶ「死」との対峙

重ねて覚悟を確認しても「死」を目の前にした虎杖が、泣き喚きそこから逃げようとするシーンは人間らしさが弾けた場面でした。
「生」への固執「死」を厭うのは生物の本能です。

しかし、突如後ろ向きの「逃げ」だった感情が転換する。

それは虎杖にとっての「正しさ」がキーワードになりました。

そして、死ぬその瞬間まで、生きようと抗う事を決める。

絶望、落胆、恐怖に囚われた自分自身の負の感情さえ、生きる為、燃え尽きる「死」の為の薪として魂に放り込んでしまった。

その瞬間に、恐怖も後悔も消え去り、虎杖は苦しみから開放されている。

この転換こそ、人間の面白さではないでしょうか。


少年漫画として、多角的に「生」と「死」を捉える「呪術廻戦」中々面白い試みだと思います。